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歯のクリーニングとは?PMTCとの違いや効果・費用などを解説

サムネイル_歯のクリーニングとは?PMTCとの違いや効果・費用などを解説

毎日適切に歯みがきをしているつもりでも、歯と歯の間や歯ぐきのきわ、奥歯の裏などにはどうしても磨き残しができてしまうものです。そうした落としきれない汚れを除去し、むし歯や歯周病を予防するために欠かせないのが「歯のクリーニング」です。

本記事では、歯科医院で受けられる歯のクリーニングについて、PMTCやホワイトニングとの違い、期待できる効果、費用の目安、受ける頻度や方法などをわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 歯のクリーニングとは何か
  • PMTCやホワイトニングとの違い
  • 費用と方法
  • 受けるメリット
目次

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは、歯科医院で専門的に行われる歯の清掃処置のことです。自宅での歯みがきでは落としきれない歯垢や歯石、着色汚れなどを、専用の器具を使って除去します。

歯と歯の間や歯ぐきの際、奥歯の裏側といった磨き残しやすい部位を重点的に清掃することで、むし歯や歯周病、口臭などの予防につながります。

なお、歯のクリーニングと混同されやすい処置として「PMTC」や「ホワイトニング」があります。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning):
歯科医師または歯科衛生士が専用の機器と研磨剤を使用し、歯のすみずみまで徹底的に清掃・研磨する自費診療のことです。

PMTCとの違い

保険診療のクリーニング(PTC)とは

保険診療で行うクリーニングは、歯周病などの治療目的で実施されます。
主に歯石や歯垢を除去し、歯ぐきの炎症や出血を改善することが目的です。

使用できる器具は保険の範囲内に限られ、施術範囲も必要最低限となります。
治療の一環として行われるため、歯ぐきの腫れ・出血・歯のぐらつきなどがある場合に適しています。

PMTCとは

一方、PMTCは歯科医師や歯科衛生士が専用の機器と研磨剤を使って行う自費診療です。
日常の歯みがきでは落としにくい、バイオフィルム(細菌の膜)や着色汚れを丁寧に除去します。

歯と歯の間、奥歯の裏、歯周ポケットの中など細かな部位まで清掃し、再付着の予防にも効果的です。
施術時間は30〜60分ほどと比較的長く、定期的に受けることで口腔環境の維持に役立ちます。

Point

保険診療のクリーニング(PTC)は治療目的で最低限の歯石除去を行うのに対し、PMTCは自費で専用機器を使い細部まで汚れやバイオフィルムを除去して口腔環境をより清潔に保つための予防ケアです。

ホワイトニングとの違い

歯のクリーニングとホワイトニングは、目的も処置方法も異なります。歯のクリーニングは、歯の表面に付着した汚れや色素を取り除く処置であり、主にむし歯や歯周病、口臭などの予防を目的としています。

一方でホワイトニングは、歯の内側に浸透する専用の薬剤を使って、歯そのものの色を白く漂白する審美目的の処置です。ホワイトニングについては以下の記事で詳しく解説しています。

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歯のクリーニングの費用

歯のクリーニングの費用

歯のクリーニングにかかる費用は、「保険が使えるかどうか」で大きく異なります。

保険診療の場合(治療・予防目的)

むし歯や歯周病の予防・治療の一環として行う場合は、健康保険が適用されます。

費用は全国でほぼ統一されており、厚生労働省の診療報酬に基づき計算されます。

目安費用(3割負担)
  • 初診(検査込み):約3,000〜4,000円
  • 2回目以降:約1,500〜2,500円

※設備や診療体制により多少の変動があります。

自由診療の場合(審美目的)

歯の着色汚れや見た目の改善を目的としたクリーニングは、保険適用外です。

料金は歯科医院によって異なり、使用する器具や施術の丁寧さによって変動します。

目安費用
  • 約10,000円前後
  • 高性能な機器やホワイトニングを兼ねた施術では2万円以上かかることも

歯のクリーニングを受ける頻度

歯のクリーニングを受ける頻度

歯のクリーニングを受ける頻度は、口腔状態によって異なります。大きなトラブルがなく、健康な歯ぐきと歯の状態が維持されている方であれば、3〜6ヶ月に1回程度のペースで歯科医院での定期検診とクリーニングを受けるのが理想的です。

一方、中等度以上の歯周病(歯周炎)のような大きなトラブルを抱えている方は、1〜2ヶ月に1回程度の間隔での来院をすすめられることがあります。

歯のクリーニングの方法

歯のクリーニングの方法

歯のクリーニングと一口にいっても、その方法はいくつかに分かれています。代表的なのが、「スケーリング」と「ルートプレーニング」です。

それぞれの違いは下記のとおりです。

項目スケーリングルートプレーニング
目的歯の表面や歯ぐき周辺に付着した歯垢・歯石の除去歯の根の表面に付着した歯垢や歯石の除去
主な使用器具超音波スケーラー、ハンドスケーラー超音波スケーラー、ハンドスケーラーなど
対象となる部位歯の見える部分(歯冠部)歯と歯ぐきの間の深い部分(歯周ポケット内や歯根面)
効果歯石を取り除くことで炎症を抑える歯の根の表面を滑らかに整えることで細菌の付着を防ぎ、歯周病の進行を抑える

以下では、それぞれの方法について詳しく解説します。

スケーリング

スケーリングとは、「スケーラー」と呼ばれる専用の器具を使って、歯や歯の根元(根面)にこびりついた歯垢や歯石を物理的に取り除く処置のことです。

歯垢は時間が経つと唾液中のカルシウムなどと反応し、やがて硬い歯石に変化します。歯石は表面がザラついているため、さらに歯垢が付きやすくなり、結果的に歯周病を進行させる原因になります。

歯石は歯ブラシでは除去できないため、歯科医院での専門的なスケーリングが必要です。

ルートプレーニング

ルートプレーニングは、歯の根元(根面)にこびりついた歯垢や歯石を除去し、表面を滑らかに整える処置です。

スケーリングと同じく「ハンドスケーラー」と呼ばれる手用器具や、振動によって歯石を砕く超音波スケーラーなどを使用します。歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの間の深い部分に入り込んだ汚れを取り除き、感染源となっている汚染されたセメント質や象牙質も削り取って表面を滑らかにすることで、細菌の再付着を防ぎます。

歯のクリーニングが必要な理由

歯のクリーニングが必要な理由

毎日の歯みがきは口腔ケアの基本ですが、それだけで汚れを完全に取り切ることはできません。

歯と歯の間や歯ぐきの境目、奥歯の裏側などはブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが起こりやすい部位です。

こうした部位に残った歯垢は、やがて唾液中の成分と反応して歯石へと変化します。歯石は一度できてしまうと硬くなり、歯の表面にざらつきを残すため、そこに汚れが付着しやすくなるという悪循環に陥ります。

歯石は、どれだけ丁寧に歯みがきをしても取り除くことはできません。除去には、歯科医院で使用する専用の器具が必要です。

歯のクリーニングで改善できる4つの悩み

歯のクリーニングで改善できる4つの悩み

歯のクリーニングは単に見た目を整えるための処置ではなく、さまざまな口腔トラブルを未然に防ぎ、全身の健康にもつながる大切なケアです。ここでは、定期的なクリーニングによって改善・予防が期待できる4つの代表的な悩みを紹介します。

1.むし歯や歯周病の予防

むし歯や歯周病は、歯垢や歯石の中に潜む細菌が原因で起こります。特に歯石は、歯ぐきの炎症や歯周ポケットの悪化を引き起こす大きなリスク要因です。

歯科医院でのクリーニングでは、こうした汚れを根本から取り除けるため、トラブルが進行する前に防ぐことが可能です。

2.口臭の改善

口臭の多くは、口の中に溜まった細菌の分解作用によって発生します。歯垢や歯石が蓄積していると、そこが細菌の温床となり、においの原因になります。定期的なクリーニングで細菌を除去することが、口臭対策の1つです。

3.歯の黄ばみ・着色汚れ

コーヒー、紅茶、たばこなどに含まれる色素は、日々の飲食習慣の中で歯の表面に付着し、黄ばみやくすみの原因になります。

クリーニングではこうした外因性の着色を取り除くことができ、自然な白さを取り戻すことが可能です。ただし、審美目的の歯のクリーニングは自費診療です。

4.全身の健康リスクの軽減

歯のクリーニングによって歯周病を予防・改善することは、口腔内だけでなく、全身の健康維持にも深く関係しています。

歯周病は、歯垢や歯石に潜む細菌によって引き起こされる感染症です。炎症が長引くことで、その毒素や炎症性物質が歯ぐきの血管から全身に流れ込み、さまざまな病気のリスクを高めるとされています。

具体的には、以下のような全身のトラブルとの関連が明らかになっています。

全身のトラブルとの関連
  • 心筋梗塞・脳梗塞
  • 糖尿病
  • 誤嚥性肺炎
  • 骨粗鬆症
  • 関節炎・腎炎
  • メタボリックシンドローム

定期的な歯のクリーニングは、見た目や口臭のケアにとどまらず、身体全体の健康維持にも欠かせないものといえるでしょう。

Point

定期的な歯のクリーニングは、むし歯・歯周病・口臭・着色汚れの予防に加え、歯周病由来の全身疾患リスクも軽減できる、口腔と全身の健康を守るために欠かせないケアです。

歯のクリーニングのよくある質問

歯のクリーニングを検討している方の中には、「痛みはある?」「施術時間は?」「妊娠中や矯正中でも大丈夫?」など、さまざまな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、歯のクリーニングに関するよくある質問に回答します。

歯のクリーニングは痛い?

歯のクリーニング中の痛みの有無や程度には個人差があります。

歯ぐきが腫れていたり、冷たい飲み物がしみやすい敏感な歯であったりする場合は、施術中や施術後に痛みを感じる方が多いでしょう。また、歯石が多く付着している場合は、使用する器具や機械によって刺激を感じやすくなります。

クリーニング後、数日間は歯の表面が過敏になり、冷たいものがしみるなどの違和感を覚えることがあります。これは、長期間歯石に覆われていた歯の表面が露出することで一時的に敏感になるためです。通常は2〜3日で症状が落ち着きますが、続く場合は歯科医師に相談しましょう。

1回の施術時間はどれくらい?

歯のクリーニングにかかる時間は、内容やお口の状態によって多少異なりますが、一般的には30分〜45分程度が目安です。初回は問診や検査が含まれるため、やや長めに見ておくとよいでしょう。

妊娠中でもクリーニングを受けられる?

妊娠中でも、基本的に歯のクリーニングを受けることは可能です。むしろ、妊娠によってホルモンバランスが変化すると、歯ぐきが腫れやすくなるなど、口腔内のトラブルが起きやすくなるため、適切なタイミングでの口腔ケアはとても大切です。

ただし、すべての時期がクリーニングに適しているわけではありません。

妊娠初期(妊娠0〜12週ごろ)は、胎児の重要な器官が形成される大切な期間であり、体調も不安定になりやすいため、無理をせず過ごしましょう。妊娠後期(妊娠28週以降)も、出産が近づくにつれて長時間の診療台での姿勢がつらくなり、突然の体調変化が起こる可能性もあるため、受診を控えるのが安心です。

歯のクリーニングを受けるのに適しているのは、妊娠中期(妊娠13〜27週ごろ)です。母体の体調も安定しやすく、歯石除去や歯周病予防のためのケアも安全に行いやすいでしょう。

矯正中でもクリーニングを受けられる?

はい、矯正治療中でも歯のクリーニングは受けられます。矯正装置の周囲には汚れがたまりやすくセルフケアが難しいため、定期的なプロのクリーニングはとても重要です。

ただし、装置の種類や歯科医院の対応体制によって、施術の内容や保険適用の有無が異なります。

まとめ:歯と歯ぐきの健康を守るためにクリーニングが必須

まとめ:歯と歯ぐきの健康を守るためにクリーニングが必須

歯のクリーニングは、むし歯や歯周病、口臭の予防はもちろん、全身の健康維持にも役立つケアです。自宅での歯みがきだけでは落としきれない歯垢や歯石などを取り除くことで、清潔で健康的なお口の状態を保つことができます。

費用については、むし歯や歯周病の予防・治療の一環として行う場合には健康保険が適用され、初診で検査込みで3,000〜4,000円程度(3割負担)、再診時は1,500〜2,500円程度が目安です。一方、PMTCなどの自費診療では5,000〜15,000円、ホワイトニングは1万円〜5万円ほどかかるケースもあります。

保険診療を希望する場合は、「歯周病の症状があるか」「定期検診の対象となるか」などの条件を満たしている必要があります。

クリーニングについて不安や疑問がある方は歯科医師に相談しましょう。

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