MENU

口内炎の原因は風邪?特徴や対処法を解説

口内炎の原因は風邪?特徴や対処法を解説

口内炎は、必ずしも風邪で発症するとは限りません。風邪のほかにも、生活習慣における栄養バランスの悪化やストレス、刺激などによって引き起こされるケースもあります。

この記事では、風邪と口内炎の関係やそのほかの主な原因、日常生活で取り入れやすい予防法や対処法について、わかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 口内炎ができる原因
  • 口内炎ができた時の対処法
  • 口内炎の予防方法
目次

風邪が原因で口内炎になる?

風邪が原因で口内炎になる?

「風邪」をきっかけに、口内炎のような症状が出ることは少なくありません。特に夏季に流行するウイルス感染では、発熱に続いて口腔内に水疱や潰瘍が生じ、痛みや食欲低下につながる可能性があります。

ここでは、よく見られるケースについて紹介します。

ヘルパンギーナ(夏風邪)で起こる

ヘルパンギーナは、特に小さな子供に多い病気ですが、疲労や睡眠不足などで免疫力が下がっているとウイルスへの抵抗力が弱まり大人が感染することもあります。

ヘルパンギーナ
夏に多く流行するウイルス感染症です。突然の高熱と、喉の奥(口蓋垂の周り)にできる小さな水ぶくれが特徴で、水ぶくれが破れると強い痛みを感じます。

喉の痛みで水分や食事がとりにくくなることがあるため、スポーツドリンクや経口補水液などでこまめに水分補給を行うことが大切です。

高熱やぐったりした様子があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

手足口病のケースもある

手足口病も夏に流行するウイルス感染症です。

手足口病
その名の通り口の中や手のひら、足の裏などに水疱性の発疹が現れるウイルス感染症の一つです。主な原因はエンテロウイルス属のウイルスで、発熱やのどの痛みを伴うこともあり、特に乳幼児を中心に夏季に流行する傾向があるといわれています。

口の中の発疹は痛みを伴い、食べ物や飲み物がしみることも少なくありません。

通常は1週間ほどで自然に回復しますが、まれに中枢神経症状を伴うこともあります。

中枢神経症状
脳や脊髄といった生命活動の司令塔である中枢神経系の機能に何らかの異常が生じることで現れる、様々な症状の総称です。具体的な現れ方としては、頭痛やめまい、けいれん、意識がはっきりしない状態、手足の麻痺など非常に多岐にわたり、様々な病気や頭部の外傷などが背景にある可能性が考えられています。

強い頭痛や高熱、意識がもうろうとするなどの症状が見られる場合は重症化の可能性もあるため、医療機関の受診が望ましいとされています。

喉の口内炎を風邪と間違えることも

喉の奥にできた口内炎は鏡で見ても確認しにくく、風邪による喉の腫れや痛みと症状がよく似ています。特に水ぶくれやただれが扁桃(へんとう)やその周辺にできる場合、発熱や飲み込みにくさが強くなります。

扁桃
のどの奥にある小さなふくらみで、体に入ろうとする細菌やウイルスをブロックする役割を持っています。
風邪などで細菌やウイルスに感染すると、この扁桃が赤く腫れて、のどの痛みや発熱といった症状が出ることがあります。

一般的な風邪との違いは、痛みの強さや発疹の有無、発熱の高さなどに表れることが多いですが、見た目だけでは判断が難しい場合も少なくありません。喉の痛みが長引く、高熱が続く、全身に発疹が出るといった場合は、別の感染症が原因の可能性もあるため、適切な診断を受けることが望ましいでしょう。

監修者コメント

風邪が原因の口内炎は、特に夏のウイルス感染症で多く見られます。症状が重い、長引く場合は、自己判断せず医療機関で原因を確認しましょう。

風邪以外が原因の口内炎

風邪以外にも口内炎を引き起こす原因は多く存在します。種類によって症状や経過が異なるため、それぞれの特徴を知っておくと、症状から原因の見当をつけやすくなります。

以下の表は、代表的な口内炎の種類を比較し、原因や症状、治りやすさを整理したものです。

種類主な原因特徴
アフタ性口内炎ストレス、栄養不足、睡眠不足など白っぽい潰瘍、赤い縁取り、再発しやすい
カタル性口内炎器具のこすれ、誤って噛む、やけどなど赤みやびらん、しみる痛み
ウイルス性口内炎ヘルペス、麻疹などの感染症発熱、全身症状を伴う
その他カンジダ菌、薬の副作用、全身疾患など白い苔状付着、広範囲炎症など原因によって異なる

ストレスや栄養バランスの乱れ(アフタ性口内炎)

アフタ性口内炎は、ストレスや睡眠不足、ビタミン不足などが背景にあることが多く、再発しやすいのが特徴です。直径数ミリ〜1センチ程度の白っぽい潰瘍が1〜数個でき、その周囲に赤い縁取りが見られます。

痛みが強く、食事や会話がしづらくなることも珍しくありません。多くは1~2週間で自然に治りますが、繰り返し発症したり潰瘍が多発したりする場合は、全身疾患が関与している可能性もあるため、医師による診察が望まれます。

野菜や果物、肉や魚をバランスよくとることが、再発予防に役立ちます。

口の中の傷や刺激によるもの(カタル性口内炎)

口の中の傷や刺激によって起こる口内炎の代表が、カタル性口内炎です。入れ歯や矯正器具がこすれる、ほほの内側を誤って噛む、熱い飲食物でやけどをするなどの物理的刺激が主な原因といえます。

炎症部分の表面にはびらんや赤みが見られ、しみるような痛みを伴うのが特徴です。症状がある間は刺激物や熱い飲み物を避け、やわらかい食事に切り替えるようにしましょう。

症状が2週間以上続く場合や強い痛みがある場合は、早めに歯科や口腔外科を受診しましょう。

ヘルペス・麻疹などのウイルス(ウイルス性口内炎)

ヘルペスウイルスに感染すると、口や唇の周りにチクチクした違和感のあと水ぶくれが出て、発熱や全身のだるさを伴うことがあります。接触によって人にうつるため、タオルや食器の共有は避け、こまめな手洗いが大切です。

麻疹(はしか)では、高熱と全身の発疹に加えて、口の中に白い斑点(コプリック斑)が見られるのが特徴です。空気感染や飛沫感染で広がるため、感染力が非常に強く、周囲への予防策が欠かせません。

どちらも症状が出たら早めに医療機関を受診し、感染経路に応じた適切な対応を行いましょう。

なお、先述したヘルパンギーナや手足口病による口内炎も、ウイルス性口内炎の一種です。

その他

その他の原因として、カンジダ菌による真菌性口内炎が挙げられます。これは免疫力が低下しているときや、抗生物質・ステロイド薬の使用後などに発症しやすく、口腔内に白い苔のような付着物が見られるのが特徴です。

また、一部の薬の副作用や自己免疫疾患、血液疾患が原因のケースもあります。こうしたケースでは炎症が広範囲に及んだり、繰り返し発症したりすることが多く、症状や既往歴に応じた専門的な診断と治療が必要です。

監修者コメント

口内炎の原因は多様で、生活習慣・物理的刺激・感染症・全身疾患などが関係するため、症状や経過に応じて適切な対応が必要です。

口内炎ができたときの対処法とは

 

口内炎ができたときの対処法については、日常生活でできる工夫から医療機関での対応まで、状況に応じたものがあります。ここでは、主な対処法を紹介します。

免疫力アップを心がける

免疫力を高めることは、口内炎の原因となるウイルスや細菌に対する抵抗力をつけ、炎症の回復をスムーズにするうえで欠かせません。

十分な休養と睡眠を確保し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

特にビタミンB群やビタミンC、鉄や亜鉛を含む食品を意識してとると効果的です。逆に、辛い料理や酸っぱい飲み物、アルコールなどは炎症を悪化させやすいため控えましょう。

痛みが強い場合は、おかゆやスープ、ヨーグルトなど、やわらかく刺激の少ない食べ物を選ぶと負担が軽減されることがあります。また、口内の乾燥は炎症を悪化させるため、こまめな水分補給を忘れないようにしてください。

市販薬を使用する

口内炎の痛みを和らげるには、市販の塗り薬やパッチ、うがい薬を活用するのもいいでしょう。ただし市販薬の成分や使い方は製品ごとに異なるため、説明書をよく読み、不安があれば薬剤師に相談することが大切です。

監修者コメント

栄養不足や免疫低下、まれに別の病気が隠れていることもあります。症状が2週間以上続く場合や何度も繰り返す場合は、自己判断で市販薬を使い続けるのは避けましょう。

医療機関を受診する

高熱が続く、水分が取れない、口内炎が広がっている、全身に発疹があるといった場合は早めの受診が望まれます。これらの症状は風邪以外の感染症や全身性の病気が関係していることもあり、適切な診断と対応が必要です。

症状の内容や経過に応じて、歯科、口腔外科、内科などの専門科で診察を受け、原因を特定したうえで治療方針を立ててもらいましょう。

自然に治るケースもある

軽い口内炎は多くの場合、1~2週間で自然に治まります。体の免疫機能が炎症を抑え、粘膜の再生が進むためです。しかし、長期間改善が見られない、痛みや腫れが強くなるといったケースもあり、必ずしも自然に治るわけではありません。

そのため、長引く・悪化するケースでは、自然に治ることを期待して放置するのではなく早めに医療機関で原因を確認することが重要です。

監修者コメント

免疫力アップを心がける、市販薬の服用などが口内炎の対処法として挙げられます。自然に治癒するケースもあるものの、症状が重い、長引く場合は受診を検討しましょう。

口内炎を防ぐためには、日々の食生活や生活習慣、そして口腔内の清潔を意識することが欠かせません。

予防の基本
  • 栄養バランスを意識する
  • 生活習慣を見直す
  • 歯磨きやうがいを徹底する

以下で、詳しく見ていきましょう。

栄養バランスを意識する

口内炎を防ぐには、毎日の食事で栄養バランスを整えることが大切です。特に次の栄養素を意識すると、粘膜を健康に保ちやすくなります。

ビタミンB2・B6

粘膜や皮膚の修復を助ける(レバー、卵、納豆、バナナなど)

ビタミンC

体を守る力を高める(ブロッコリー、パプリカ、みかんなど)

鉄分

血や粘膜を丈夫にする(赤身の肉、ほうれん草、ひじきなど)

タンパク質

体を作る材料になる(肉、魚、乳製品、大豆製品など)

一方で、ファストフードや甘いお菓子ばかりに偏った食生活や、極端なダイエットは栄養不足の原因になり、口内炎を繰り返しやすくします。

毎食で「ごはん・主菜(肉や魚など)・副菜(野菜)」を意識してそろえることが、口内炎予防の基本です。

生活習慣を見直す

睡眠不足や長期間のストレスは免疫力を下げ、口内炎を引き起こしたり悪化させたりする原因になりやすいといわれています。毎日6〜8時間を目安に、できるだけ質の良い睡眠をとるよう心がけましょう。眠る前にスマホやパソコンの使用を控えたり、照明を暗めにしたりすると、より深い眠りにつきやすくなります。

ストレスは溜め込まず、こまめに解消することが大切です。趣味の時間を持つ、軽い運動をする、深呼吸や入浴でリラックスするなど、自分に合った方法を取り入れましょう。

また、口呼吸の習慣があると口の中が乾燥して炎症を起こしやすくなります。普段から鼻呼吸を意識し、就寝時には加湿器の使用や口閉じテープを活用すると、乾燥を防ぐのに役立ちます。

歯磨きやうがいを徹底する

食後の歯磨きやうがいで口の中を清潔に保つことは、口内炎を防ぐうえでとても大切です。丁寧にブラッシングすることで食べかすや細菌の繁殖を防ぎ、うがいによって口腔内をリセットできます。

歯ブラシは毛先が広がると汚れを落とす力が弱くなるため、1か月程度を目安に新しいものへ交換しましょう。口内炎がある部分は強く磨かず、毛先のやわらかいブラシを使って軽く当てるようにすると、患部への刺激を減らせます。

また、うがい薬には殺菌や炎症を抑える作用が期待できる製品もあります。食後や就寝前など、決まったタイミングで習慣的に使うことで、口の中を清潔に保ちやすくなります。外出先では水うがいだけでも十分予防効果があるため、できる範囲で続けることが予防につながります。

監修者コメント

口内炎の予防には栄養バランス、規則正しい生活、口腔内の清潔保持の3本柱が重要です。日常的なケアが口内炎の発症を減らす助けになります。

口内炎と風邪の関係についてよくある質問

ここでは、風邪と口内炎のつながりや、その他の原因との違いなど口内炎と風邪にまつわる疑問点を整理し、よく寄せられる質問とその解説をまとめました。

風邪で口内炎になることはありますか?

はい、特にウイルス感染では発熱とともに口内炎が出ることがあります。

一般的な風邪でも免疫力低下や口の乾燥で悪化する場合があり、体調が弱っている時期には症状が長引いたり痛みが強くなったりすることも少なくありません。

風邪以外にはどんな原因で口内炎になりますか?

ストレス、栄養不足、睡眠不足、口の中の傷、ウイルスや真菌感染、薬の副作用、全身の病気などが口内炎の原因として考えられます。

これらは単独で起こることもあれば複数が重なって発症を促すこともあり、生活習慣や体調の変化と密接に関係しています。

口内炎で喉が痛くなることはありますか?

あります。喉の奥に口内炎ができると飲み込むときに強い痛みを感じ、食事や水分摂取がつらくなることがあります。

高熱や発疹を伴う場合は感染症の可能性もあるため、早めに医療機関で診てもらい、必要に応じて適切な検査や治療を受けることが重要です。

風邪以外にも口内炎の原因はある

風邪以外にも口内炎の原因はある

口内炎は風邪やウイルス感染、ストレス、口の中の傷など、さまざまな原因で発症する身近な疾患です。多くの場合、生活習慣の見直しやセルフケアで改善するケースもありますが、症状が重い場合や繰り返す場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

普段からバランスの良い食事や十分な休養を心がけ、口腔内を清潔に保つことで、口内炎のリスクを減らしていきましょう。

記事監修:あずさ歯科クリニック麹町 院長 児島 梓 先生

2010年に岡山大学歯学部を卒業後、岡山大学予防歯科学講座に所属。その後、大阪の歯科クリニックで分院長を務めるなど臨床経験を積み、埼玉県・東京都内のクリニック勤務を経て、2023年4月に「あずさ歯科クリニック麹町」を開設。

豊富な臨床経験に加え、インビザラインや矯正歯科、インプラント治療、審美・補綴領域に至るまで幅広い研修・専門コースを修了。最新の知識と技術の習得に積極的に取り組み、精密かつ安心できる歯科治療を患者様に提供する。

単に症状を治すだけではなく、生活習慣や根本原因にアプローチし「将来にわたって口腔の健康と美しさを維持できること」を重視した診療姿勢は、多くの患者様から高い信頼を集めている。

経歴

経歴

  • 2010年 岡山大学歯学部卒業
  • 2011年 岡山大学予防歯科学講座
  • 2013~2021年 大阪のクリニック勤務(分院長経験)
  • 2021~2022年 埼玉県・東京都内のクリニック勤務
  • 2023年4月 あずさ歯科クリニック麹町開設
資格・所属学会

資格・所属学会

  • インビザラインコース受講
  • 宮島矯正コース受講
  • ストローマンインプラントベーシックコース受講
  • EXDI6ヶ月コース受講
  • SJCDレギュラーコース受講
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次