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すきっ歯の矯正は前歯だけでもOK?費用・期間・治し方を徹底解説

すきっ歯が気になり、写真や鏡を見るたびに自信を失っている人もいるのではないでしょうか。

すきっ歯は見た目のコンプレックスにつながるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高める恐れもあるため、放置しておくのはおすすめできません。

本記事では、すきっ歯を矯正する治療方法や費用、治療期間をお伝えします。人前で話すことや笑うことに不安を感じている人は、解決への一歩を踏み出してください。

この記事でわかること
  • すきっ歯になる原因と治療方法
  • すきっ歯の矯正にかかる費用と期間
  • すきっ歯を放置するリスクと注意点
目次

すきっ歯とは?矯正で治せる?

すきっ歯とは?矯正で治せる?

すきっ歯とは、歯と歯の間に大きなスペースがある状態のことを指します。

乳歯しか生えていない時期(乳歯列期)や、乳歯と永久歯が混在する時期(混在歯列期)に見られるすきっ歯は、経過観察で問題ないことが一般的です。しかし、中学生以降で永久歯が生えそろっても隙間が残る場合は、不正咬合と診断されます。

海外ではすきっ歯をチャームポイントとして肯定的にとらえる文化もありますが、日本では恥ずかしいといったネガティブな印象を持たれることが多く、コンプレックスにつながるケースも見られます。

また、すきっ歯は会話するときに目立ちやすく、第一印象にも影響を与えるため、気にする人が多いのが現状です。

矯正治療によってこうしたコンプレックスを改善できる可能性があります。

すきっ歯になる主な原因

すきっ歯になる原因には、先天的なものと後天的なものがあります。

原因の種類具体例説明
先天的(生まれつき)歯のサイズが小さい顎の大きさに対して歯が小さいため、隙間ができる
先天的歯の数が少ない(先天性欠損)何らかの理由で永久歯の一部が生えてこない
先天的顎の骨の中に埋まった余分な歯(過剰歯)顎の中に埋まっている歯が出てこず、隙間ができる
先天的前歯の中央にあるスジ(上唇小帯)の位置異常スジの付着位置が低いと前歯の間に隙間ができやすい
後天的(生活習慣や病気)舌を前に出す癖(舌突出癖)舌の力で前歯が押され、隙間が広がる
後天的重度の歯周病歯を支える骨や歯ぐきが弱くなり、歯が動いて隙間ができる

先天的な原因の一つである「先天性欠損」について、ここで初めて知る人もいるかもしれませんが、実はそれほど珍しいものではありません。

日本小児歯科学会が7歳以上の子どもを対象に行った調査では、10.1%(*1)の子どもに永久歯の先天性欠損が確認されています。

また、後天的な原因には「重度の歯周病」が含まれており、すきっ歯は大人になってからでもなる可能性があります。歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、痛みも感じないまま進んでいくことが多い病気です。気づかないうちに歯を支えている骨が溶けて、歯が動き、すき間ができることもあります。

Point

大人になって突然すきっ歯になる場合、重い歯周病が原因になっていることも少なくありません。定期的に歯科で検診を受けて、早めに見つけて治療することが大切です。

(*1 参考:「ご存じですか?10人に1人の子どもに”足りない歯”があるってこと」|公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会

すきっ歯を矯正する治療方法

すきっ歯を矯正する治療方法

すきっ歯の治療方法は一つではなく複数の選択肢があるため、それぞれの治療方法の特徴を理解しておくことが重要です。

ここでは、すきっ歯の治療でよく選ばれている代表的な3つの方法について詳しく解説します。

ワイヤー矯正(全体・部分)

ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置を取り付け、そこに細いワイヤーを通して力を加えることで、歯を徐々に動かしていく矯正方法です。

ワイヤー矯正には歯列全体を対象とする「全体矯正」と、前歯など限られた範囲を対象とする「部分矯正」があり、歯の状態に応じて使い分けられます。

分類対象範囲こんなケースにおすすめ
全体矯正歯列全体歯並び全体の乱れを整えたい場合
部分矯正前歯など一部すきっ歯の範囲が狭い場合など

そして、ワイヤー矯正には次の3つのタイプがあります。

種類装置の位置特徴
表側矯正歯の表側(唇側)最も一般的。治療効果が安定している
裏側矯正歯の裏側(舌側)外から目立ちにくいが、慣れるまで違和感がある
ハーフリンガル矯正上の歯は裏側、下の歯は表側見た目を抑えつつ治療しやすい

ワイヤー矯正のメリットとデメリットは、次の通りです。

メリット
  • 装置を自分で付け外しする必要がない
  • ほとんどの症例に対応できる
  • 力のコントロールがしやすく、細かい調整が可能
  • 裏側矯正など、目立ちにくい種類もある
デメリット
  • 装置が目立つ場合がある
  • 歯磨きや食事がしにくくなる
  • 装置で口の中が傷つくことがある
  • 装置の種類によっては口元が少し突き出て見えることがある

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。

通常は2週間ごとにマウスピースを新しいものに交換しながら、段階的に歯を理想的な位置へと移動させます。こちらもワイヤー矯正と同様に、全体矯正と部分矯正があり、歯並びの状態に応じて選択されます。

また、装置が目立ちにくく取り外しが可能なことから、特に見た目を気にする人に人気のある治療法です。

ただし、歯の移動量が比較的少ない症例に用いられることが多いため、重度のすきっ歯には対応できないことがあります。

マウスピース矯正のメリットとデメリットは、それぞれ以下の通りです。

メリット
  • 矯正装置が目立ちにくい
  • 自分の意思で矯正装置を自由に着脱できる
  • 金属アレルギーの方でも利用できる
デメリット
  • 1日20時間以上の装着が必要
  • 対応できる症例が限られている
  • 歯の精密な移動は難しい
clinicport
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ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を混ぜたハイブリッドレジンを歯に直接盛り付けて成形し、光で硬化させる治療法です。

すきっ歯の治療では、歯と歯の隙間にハイブリッドレジンを充填することで隙間を埋めます。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように歯を動かすのではなく、歯の形を直接修正するため、短期間で治療が完了するケースも多く見られます。

ダイレクトボンディングのメリットとデメリットには、次のような点が挙げられます。

メリット
  • ワイヤー矯正やマウスピース矯正に比べて費用が安い
  • 金属アレルギーの方も利用できる
  • 他の歯に色を合わせられる
  • 1日で治療が完了する
デメリット
  • 経年劣化するため将来的にやり直す可能性がある
  • 対応できる症例に限りがある

なお、ダイレクトボンディングは、すきっ歯の治療以外に虫歯の治療痕に詰めたり、欠けた歯の見た目を整えたりするのにも使用されます。

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すきっ歯の矯正にかかる費用と期間

すきっ歯の矯正にかかる費用と期間

矯正治療を検討し始めたときに、多くの人が気にするのが費用と期間です。ここでは、すきっ歯の矯正にかかる費用と期間について、部分矯正と全体矯正に分けてご紹介します。

さらに、保険適用の有無についてもあわせて解説します。

すきっ歯の部分矯正(前歯)なら費用と期間を抑えられる

すきっ歯の方の部分矯正にかかる費用と期間は、次の通りです。

費用期間
表側矯正30万~60万円程度2か月~1年程度
裏側矯正40万~70万円程度5か月~1年程度
ハーフリンガル矯正35万~65万円程度5か月~1年程度
マウスピース矯正10万~40万円程度2か月~1年程度

矯正方法によって費用は異なりますが、一般的に部分矯正は全体矯正よりも費用を抑えられる点が特徴です。

また、治療期間も比較的短く、長くても1年程度で完了するケースが多いとされています。

すきっ歯の全体矯正は治療方法によって異なる

下記が、全体的に歯を動かす必要がある場合にかかる費用と期間です。

費用期間
表側矯正60万~130万円程度1年~3年程度
裏側矯正100万~170万円程度2年~3年程度
ハーフリンガル矯正80万~150万円程度2年~3年程度
マウスピース矯正60万~100万円程度2か月~1年程度

一般的に、全体矯正は部分矯正よりも費用が高く、マウスピース矯正を除けば治療期間も年単位に及ぶことが多いのが特徴です。

すきっ歯は前歯に多く見られるため、「部分矯正で十分では?」と思われがちですが、噛み合わせに問題がある場合は全体矯正が必要になることもあります。

そのため、自分にあった治療法を選ぶためにも、まずは歯科医師による適切な診断を受けることが重要です。

すきっ歯の矯正治療にも保険適用はある?

すきっ歯の矯正治療は、基本的に健康保険の対象外となり、矯正治療で保険適用となるのは一部の症例のみです。

保険適用で矯正治療が受けられるのは、以下に該当する場合です。

保険適用できる例
  • 厚生労働大臣が指定する先天性疾患が原因の咬合異常
  • 前歯と小臼歯の永久歯のうち、3本以上の萌出不全が原因の咬合異常
  • 顎変形症による咬合異常

また、矯正治療で使用されるマウスピースは薬機法上の医療機器に該当しないケースも多く、原則として健康保険の適用外です。

そもそも健康保険は、病気や怪我の治療を目的とした医療行為に適用されます。

一方で、矯正治療は審美目的(見た目の改善)とみなされることが多いため、保険が適用されないのが一般的です。

Point

医療費控除が認められるのは、子どもの成長に悪影響が出る場合や、かみ合わせを治すなど、歯の働きを良くするための治療だけです。控除を受けられるかどうかは、治療の目的が書かれた診断書や領収書が大事になります。心配な場合は、あらかじめ歯医者さんに相談するとよいでしょう。

(参照:医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例|国税庁

すきっ歯を放置するとどうなる?

すきっ歯を放置するとどうなる?

すきっ歯の人の中には、治療にまとまった費用がかかると知って、「今のままでいいかも」と思う人もいるかもしれません。

しかし、すきっ歯を放置したままでいると、次のようなリスクを高める可能性があります。

虫歯・歯周病のリスク

すきっ歯の人は、歯と歯の間の隙間に食べかすが詰まりやすくなります。さらに、隙間が広すぎることで歯みがきがしにくくなり、清掃性が低下することも少なくありません。

その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まり、症状が進行すれば口臭の原因になる可能性もあります。

こうしたリスクを考慮すると、すきっ歯の人は早めに矯正治療を検討することが望ましいといえるでしょう。

発音・滑舌への悪影響

すきっ歯の場合、話すときに歯と歯の間から空気が漏れやすく、発音や滑舌が悪くなることがあります。特に影響が出やすいのは「サ行」や「タ行」など、空気を使った発音です。

日常生活を送る上で会話を避けることは難しく、すきっ歯によって発音や滑舌に問題があると、コミュニケーションの取りづらさを感じてしまう可能性があります。

人と接する機会が多い職業の場合には、特に気になるかもしれません。

見た目のコンプレックス・顔つきの変化

すきっ歯は、歯と歯の隙間が目立ちやすいため、コンプレックスに感じている人も少なくありません。そのまま放置すると、日常生活の中で口元を気にし続けることになり、精神的な負担となることもあります。

さらに周囲の目線が気になって、人前で話したり笑ったりすることを避けるようになると、表情が暗くなり、周囲からネガティブな印象を持たれやすくなるでしょう。

見た目だけでなく、自己表現や対人関係にも影響をおよぼす可能性があるのです。

すきっ歯の矯正に関するよくある質問

ここでは、すきっ歯の矯正に関するよくある質問をご紹介します。

すきっ歯の矯正は大人でも間に合う?

すきっ歯の矯正治療は、大人になってからでも間に合う可能性があります。

早く始めるほうが有利とはいわれていますが、歯と歯茎の状態が良好であれば、年齢による制限は基本的にありません

すきっ歯を自力で治す方法はある?

残念ながら、自力で治す方法はありません。

すきっ歯を自分で治したいからといって、指で押すなどして無理に動かそうとすると、歯の寿命を縮めたり周辺組織に悪影響が及んだりする恐れがあります。

自己判断による対処では改善につながることはほとんどなく、かえって症状を悪化させてしまう可能性すらあるのです。

すきっ歯が気になる場合は歯科医院に相談し、専門的な診断と適切な治療を受けることをおすすめします。

すきっ歯の矯正で顔は変わる?

矯正治療を受けると、顔の印象が変わることがあります。

すきっ歯の人が矯正治療を受けると、スマイルライン(※)が整い、より自然でバランスの取れた表情になりやすいためです。

すきっ歯の人は、歯をきれいに並べるためのスペースが確保しやすいことから、矯正治療の効果が表れやすく、顔が変わったと感じやすいといわれています。

※笑ったときに見える歯の先端を結んだラインのこと

前歯だけのすきっ歯矯正なら安く治せる!まずはクリニックで相談してみよう

前歯だけのすきっ歯矯正なら安く治せる!まずはクリニックで相談してみよう

すきっ歯は見た目のコンプレックスにつながるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高めたり、発音や滑舌に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。

こうしたリスクを軽減するためには、矯正治療などで早めに対処することが大切です。特に前歯だけの部分矯正であれば、費用や治療期間の負担も比較的少なく、短期間で改善が期待できます。

人前で堂々と笑えるようになるために、そして病気のリスクを減らすためにも、ぜひ歯科医院に相談してみましょう。

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