MENU

子どもの歯科検診はいつから?泣かない歯医者選びと費用・頻度を徹底解説

子供 歯科検診

小児歯科医療は虫歯を削る場所から健康な口を育てる場所へと劇的な変化を遂げています。

以前の常識とは異なり、0歳からの予防管理や口管強という新しい制度など、保護者が知っておくべき情報は多岐にわたります。

本記事では、最新の医学的根拠と制度に基づき、お子さんの将来の歯を守るための正しい知識を分かりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 0歳から予防歯科を始めることで虫歯菌の定着を防ぐことができる
  • 口管強認定医院を選ぶことで、毎月のフッ素塗布が保険適用に
  • 子どもがトラウマを持たずに楽しく通院できるようにすることが重要
  • 自宅でも効果的に歯質を強化できる
目次

子どもの歯科検診はいつから行くべき?

子供の歯科検診はいつから行くべき?

子どもの歯医者はいつから?という疑問に対し、かつては3歳くらいや痛くなってからと考えられがちでした。

しかし、正解は歯が生え始めたらすぐです。

ここでは、早期受診が推奨される理由と、具体的なタイミングについて解説します。

理想は歯が生え始めた0歳からのスタート

医学的に最も推奨される歯科検診のデビュー時期は、下の前歯が生え始める生後6ヶ月頃です。

まだ歯が少ないこの時期からの受診には、以下の2つの大きなメリットがあります。

虫歯菌の感染予防

虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんの口には存在せず、主に周囲の大人から感染します。

離乳食が始まり糖分の摂取機会が増えるこの時期に、専門家の指導を受けることで、虫歯菌が定着・増殖しにくい健康な口内環境を保つことができます

歯科恐怖症の予防

痛い処置が必要ない時期から通い、スタッフと遊ぶ、口の中を触られるという経験を重ねることで、歯科医院への恐怖心を植え付けずに済みます。

このように、0歳からのスタートは単なるチェックだけでなく、お子さんが将来にわたってスムーズに医療を受けられる土台作りとしての意味を持っています。

遅くても1歳半健診や3歳児健診で指摘されたら受診

自治体が行う1歳半健診や3歳児健診は法律に基づいて実施される大切な機会ですが、歯科医院での個別検診とは役割が異なります。

集団健診と個別健診の違いを理解しておくことが重要です。

スクロールできます
項目自治体健診(集団健診)かかりつけ歯科医(個別健診)
目的スクリーニング管理・予防
環境体育館や保健センター歯科診療室
精度視診のみ(レントゲンなし)視診、触診、レントゲン、拡大鏡等の使用が可能
指導一般的な指導にとどまる個別の食生活、歯並び、習癖に合わせた詳細指導

表の通り、自治体健診はあくまで簡易的なチェックであり、歯と歯の間の虫歯などは見落とされる可能性があります。

健診で異常なしと言われたからといって安心せず、設備が整った歯科医院で精密なチェックを受けることを強くお勧めします。

今まで一度も行ってない場合でも遅くはない

「もう幼稚園生なのに一度も連れて行っていない」「虫歯ができてしまったかもしれない」と不安に感じる保護者の方もいるかもしれません。

しかし、受診に遅すぎるということは決してありません。

気づいたその時が、お子さんの歯を守るためのベストなスタートです。

小児歯科医は、受診が遅れたことを責めることはなく、これからどうすれば健康な状態を取り戻せるかを一緒に考えてくれます。

将来のためにもかかりつけ医を持つということが重要です。

痛みや異変を感じたら年齢に関わらず即受診

定期検診の時期でなくても、仕上げ磨きの際などに以下のような異変を感じた場合は、すぐに受診する必要があります。

  • 歯の表面の白濁・変色
  • 歯茎の腫れ・出血
  • 歯の外傷(転倒・衝突)

特にエナメル質形成不全症は、現在5〜10人に1人*の子どもに見られる症状であり、進行が早いため早期発見が不可欠です。

少しでもおかしいなと思ったら、迷わずプロの目で確認してもらいましょう。

*参考:日本小児歯科学会 富山大学 共同研究「エナメル質形成不全の有病率

子どもの歯科検診では何をする?具体的な検査・処置内容

子供の歯科検診では何をする?具体的な検査・処置内容

歯科検診と聞くと、虫歯があるかどうかを目で見て確認するだけ、というイメージを持たれるかもしれません。

しかし、近年の小児歯科医療は治療から管理へとシフトしており、検査内容も非常に多岐にわたります。

ここでは、実際に行われる専門的なケアや検査の具体的な中身について解説します。

虫歯と歯並びのチェック・レントゲン撮影

歯科医師による検診では、口の中全体を視診し、虫歯の有無や歯茎の状態、歯並びの噛み合わせをチェックします。

さらに、肉眼では見えない部分の状態を把握するためにレントゲン撮影を行うことがあります。

視診とレントゲン、それぞれの検査で分かることは以下の通りです。

検査方法チェックできる主な内容
視診(目視)・歯の表面の変色や穴
・歯茎の腫れ、赤み
・現在の噛み合わせや歯並びの状態
レントゲン・歯と歯の間虫歯
・歯茎の中に埋まっている永久歯の数
・生え変わりの進行具合

このように、レントゲンは現在の虫歯だけでなく、将来の歯並びや生え変わりのトラブルを未然に防ぐための重要な情報を与えてくれます。

プロによる専門ブラシでのクリーニング

家庭での歯磨きで落とせる汚れは、どんなに上手な人でも全体の60%程度と言われています。

残りの汚れを除去するために行われるのが、歯科衛生士や歯科医師による専門的なクリーニングです。

このクリーニングの特徴をまとめると、以下のようになります。

  • 痛み
    • ほとんどありません。柔らかいカップやブラシを使うため、子どもにとってはくすぐったい感覚です。
  • 効果
    • 歯ブラシでは届かない歯垢や着色汚れを徹底除去し、歯の表面をツルツルにします。
  • 目的
    • 汚れを落とすだけでなく、歯の表面を滑らかにすることで、新たな汚れをつきにくくします。

歯医者さんは気持ちいいことをしてくれる場所というポジティブなイメージを子どもに持たせる上でも、PMTCは非常に効果的です。

高濃度のフッ素塗布による歯質強化

クリーニングできれいになった歯には、仕上げとして高濃度のフッ素を塗布します。

歯科医院で使用されるフッ素は市販品よりも濃度が高く、歯の表面を強化して酸に溶けにくい強い歯を作ります。

特に、口腔管理体制強化加算(口管強)の認定医院ではフッ素塗布の頻度が緩和され、より手厚いケアが可能になりました。

生えたての乳歯や永久歯は特に質が弱いため、毎月プロによるケアを受けられることは、歯質強化において非常に大きなメリットとなります。

奥歯の溝を埋めるシーラント処置

シーラントとは、奥歯の噛み合わせ部分にある深く複雑な溝を、プラスチック樹脂で物理的に封鎖する予防処置です。

特に6歳臼歯などの生えたての奥歯に有効です。

シーラントを行うメリットは以下の3点です。

シーラントを行うメリット
  • 汚れが溜まらない
  • 歯を削らずに済む
  • 初期虫歯の管理

ただし、シーラントは永久的なものではなく、噛み合わせの力で欠けたり取れたりすることがあります。

そのため、定期検診で状態をチェックし、必要に応じて修理を行うことが大切です。

歯磨き指導と食生活のアドバイス

検診の最後には、歯科衛生士によるブラッシング指導と生活習慣のアドバイスが行われます。

虫歯予防は歯磨きと食生活の両輪で成り立つため、以下のような具体的な指導を受けます。

  • 歯磨き指導
  • 食事指導
  • 習慣指導

磨きましょうと言うだけでなく、各家庭のライフスタイルに合わせた現実的なアドバイスを受けることで、無理なく予防習慣を続けることができます。

子どもの歯科検診にかかる費用と保険制度

「子どもの歯医者はお金がかかるの?」「フッ素は有料?」といった費用の疑問は、保護者の方にとって切実な問題です。

2025年現在、子どもの歯科検診は自治体の助成制度と新しい診療報酬制度(口管強)の組み合わせにより、非常に少ない負担で手厚いケアが受けられるようになっています。

ここでは、複雑な費用について整理して解説します。

基本的に保険適用&子ども医療費助成で無料の地域が多い

子どもの歯科検診や、虫歯治療、シーラントなどの予防処置は、公的医療保険の対象です。

さらに、多くの自治体では子ども医療費助成制度により、窓口での支払いが無料、もしくは1回数百円程度の上限額で済むケースが一般的です。

ただし、この助成制度の内容はお住まいの自治体によって大きく異なります

  • 対象年齢
    中学校卒業までの地域もあれば、高校卒業まで拡大している地域もあります。
  • 所得制限
    保護者の所得によっては助成の対象外となったり、一部負担金が発生したりする場合があります。
  • 窓口負担
    完全無料の地域もあれば、「1回500円」などの自己負担が必要な地域もあります。

引っ越しなどで自治体が変わるとルールも変わるため、必ずお住まいの市町村のホームページ等で詳細を確認してください。

口腔管理体制強化加算(口管強)認定医院のメリット

厚生労働省が定める施設基準、口腔管理体制強化加算(口管強)の認定を受けている医院を選ぶと、保険診療内で受けられる予防サービスの質と頻度が充実します。

口管強の認定医院と一般の歯科医院では、以下のような違いがあります。

スクロールできます
項目一般の歯科医院口管強認定医院
予防の実績基準なしフッ素塗布やシーラントなどの予防実績が豊富であると国が認定
フッ素の頻度3ヶ月以上の間隔が必要継続管理が必要な場合、毎月の塗布が可能
初期虫歯対応削るか様子見の二択になりがちエナメル質初期う蝕管理料により、削らずに管理する体制が整っている

このように、口管強認定医院を選ぶことは、経済的なメリットだけでなく、予防重視の質の高い医療を受けるための目安となります。

フッ素塗布は保険適用になるケースと自費のケースがある

フッ素塗布は無料だと思っていたら料金を請求されたというケースも少なくありません。

フッ素塗布が保険適用になるか、自費診療になるかは、お子さんのリスクと医院の方針によって異なり、相場料金は1回あたり500円〜3,000円程度です。

多くの小児歯科では、リスクがある子には保険適用で対応してくれますが、独自の予防プログラムとして自費設定にしている医院もあります。

予約時にフッ素は保険内ですか?と確認しておくと安心です。

矯正相談などは別途費用がかかる場合がある

定期検診の中で歯並びが気になると指摘された場合、そこから先は矯正治療の領域となり、基本的に自費診療となります。

検診の流れで相談に乗ってくれる場合もありますが、専門的な検査や診断を行う場合は別途費用が発生します。

自費診療の相場は以下の通りです。

  • 矯正相談料:1,000円〜3,300円
    • ※無料相談を行っている医院もあります。
  • 矯正精密検査料:44,000円程度
    • レントゲンや模型分析などを行う詳細な検査です。
  • 唾液検査:2,200円〜3,300円
    • 虫歯菌の数や唾液の力を調べる検査で、プラン作成に役立ちます。

通常の虫歯・歯肉炎のチェックであれば保険適用ですが、歯並びを治す相談やより詳しいリスク検査は別料金になることが多いと覚えておきましょう。

Point

記載している費用は2025年時点での一般的な相場であり、地域や医院によって異なります。また、子ども医療費助成の内容も自治体によって大きく異なります。

正確な費用については、必ず受診予定の歯科医院や、お住まいの自治体のホームページ等でご確認ください。

子どもの歯科検診に行く頻度はどのくらいがベスト?

半年に1回でいいの?毎月行くのは多すぎる?と、受診頻度に悩む保護者の方は少なくありません。

現在は、一人ひとりの虫歯リスクに合わせて頻度を決めるのが主流となっています。

ここでは、最適な通院ペースについて解説します。

基本は3ヶ月に1回のペースが推奨される

特に大きな問題がないお子さんの場合、一般的に推奨される頻度は3ヶ月に1回です。

これには、子ども特有の口内環境の変化と、予防効果の持続期間が関係しています。

  • 季節ごとのチェック
    春休み、夏休み、冬休みなど、学校や園の長期休みに合わせて受診することで、忘れずに習慣化できます。
  • 虫歯の進行スピード
    乳歯や生えたての永久歯は柔らかく、虫歯になると大人よりも早いスピードで進行します。3ヶ月間隔であれば、万が一虫歯ができても初期段階で発見し、削らずに対応できる可能性が高まります。
  • フッ素の効果
    歯科医院で塗布する高濃度フッ素の効果を維持し続けるためにも、3ヶ月ごとの再塗布が理想的です。

口の中がきれいで、家庭でのケアもしっかりできている低〜中リスクのお子さんであれば、この3ヶ月サイクルが標準的な目安となります。

虫歯リスクが高い子は1ヶ月に1回の場合も

一方で、以下のような特徴があるお子さんはリスクが高いと判断され、1ヶ月に1回、または2ヶ月に1回の受診が推奨されることがあります。

  • エナメル質形成不全がある
  • 初期虫歯がある
  • 矯正装置をつけている
  • 歯磨きが苦手

毎月通うのは大変と思われるかもしれませんが、リスクが高いお子さんにとって、毎月のケアは、歯を守るための非常に有効な手段です。

また、前述の口管強(口腔管理体制強化加算)認定医院であれば、このような継続管理が必要なお子さんに対して、毎月のフッ素塗布や管理を保険診療で行うことが可能です。

学校や幼稚園の歯科検診だけでは不十分

学校の健診で異常なしだったから大丈夫と安心してしまうのは危険です。

学校や幼稚園で行われる集団健診と、歯科医院での検診は、その目的も精度も全く異なるからです。

両者の違いを比較すると以下のようになります。

スクロールできます
項目学校・自治体健診(集団)歯科医院での検診(個別)
目的スクリーニング予防・治療・管理
環境体育館などの暗い場所、簡易設備専用の明るい照明、精密機器
判定見た目での明らかな穴のみレントゲンで歯間の虫歯も発見
結果異常なし=治療が必要な歯はない異常なし=リスクも含めて問題なし

表の通り、学校健診はあくまで明らかに治療が必要な子を見つけるためのざっくりとした検査です。

特に、歯と歯の間の虫歯や、将来のリスクまでは見つけることができません。

学校健診の結果は参考程度にとどめ、異常なしであっても、必ず歯科医院での定期検診を継続することが重要です。

子どもが歯医者を嫌がらないための医院選びのポイント

歯医者さん=怖い場所というイメージがお子さんに定着してしまうと、通院のたびに大泣きしてしまい、親子ともに大きなストレスとなります。

ここでは、お子さんが笑顔で通える医院を見極めるための4つのチェックポイントを解説します。

小児歯科専門医または子ども慣れしたスタッフがいるか

まず確認したいのは、子どもの歯と心の専門家である日本小児歯科学会認定の専門医が在籍しているか、あるいは小児歯科を標榜し、子どもの扱いに慣れたスタッフが揃っているかという点です。

ホームページのドクター紹介などで、専門医資格の有無や、子どもに対するメッセージを確認してみましょう。

キッズスペースやおもちゃなど通いたくなる環境があるか

待合室や診療室の環境も、子どものモチベーションを左右する重要な要素です。

またあそこに行きたい!とお子さんが思えるような工夫がある医院を選びましょう。

工夫の例
  • 待ち時間の退屈や緊張を紛らわせるキッズスペース
  • 頑張った後にカプセルトイやシールが貰える

このような設備は、サービスではなく、不安を軽減するための対策です。

無理に治療を進めずトレーニングから始めてくれるか

初めての場所で、いきなり口の中に機械を入れられれば、大人が思う以上に子どもは恐怖を感じます。

緊急性が高い場合を除き、無理に押さえつけて治療をしないという方針の医院を選ぶことが、将来のトラウマを防ぐために最も重要です。

良い歯科医院では、以下のようなトレーニングからスタートします。

Tell-Show-Do法(TSD法)
  1. Tell(話す):「これから歯にシャワーをかけるよ」と説明する。
  2. Show(見せる):手のひらに風や水をかけて、安全なことを確認させる。
  3. Do(行う):実際に口の中で行う。

この手順を省略せず、お子さんが納得してから処置に進んでくれる医院であれば、信頼関係を築きながら治療を進めることができます

保護者への説明が丁寧で同席可能か

診療時の方針として、保護者が診療台の横まで付き添える母子同席かどうかは、医院によって異なります。

どちらが良いかは一概には言えませんが、重要なのは処置内容について納得できるまで説明してくれるかどうかです。

また、口の中の状態や今後の予防計画について、専門用語を使わずに分かりやすく教えてくれる医院は、長く付き合える信頼できるパートナーと言えます。

受診当日に親が気をつけるべきこと

子どもがスムーズに歯科検診を受けられるかどうかは、実は当日の保護者の対応に大きく左右されます。

良かれと思ってかけた言葉が逆効果になったり、親の緊張が子どもに伝わってしまったりすることもあります。

ここでは、受診を成功させるために保護者が意識すべきことを解説します。

痛くないよ・何もしないよと嘘をつかない

病院へ連れ出すために、つい「今日は何もしないよ」「痛くないから大丈夫」と嘘をついてしまうことがあります。

しかし、これは歯科医師と子どもの信頼関係を壊してしまう行為です。

実際に検診に行けば、口の中に器具を入れられたり、風をかけられたりします。

何もしないと言われていた子どもにとって、それは騙されたという体験になり、次回からの通院を拒絶する原因となります。

嘘をつく代わりに、以下のようなポジティブで具体的な言葉がけへの変換を心がけましょう。

NGワードOKワード
何もしないよお口の中を鏡で見てもらうよ
痛くないよピカピカにしてもらうよ
注射しないよ虫歯菌をやっつけに行こう

このように、子どもに対して嘘をつかず、これから起こることを子どもにわかる言葉で正直に伝えることが、安心感につながります。

子どもが泣いても叱らずに親自身がリラックスする

診療室で子どもが泣いてしまうと、「迷惑をかけてしまう」「恥ずかしい」と焦り、つい「泣かないの!」「いい子にして!」と叱ってしまうことがあるかもしれません。

しかし、泣くことは子どもにとって自然な防衛反応であり、決して悪いことではありません

重要なのは、隣にいる保護者が笑顔でリラックスしていることです。

子どもは親の感情を敏感に感じ取ります。

小児歯科のスタッフは泣いている子どもの対応には慣れているので、親御さんは泣いても大丈夫とドーンと構え、お子さんの背中を優しくさすってあげるだけで十分なサポートになります。

治療後は大げさなくらいに褒める

検診が終わった後は、その日の結果がどうであれ、必ず大げさなくらいに褒めてあげてください。

たとえ大泣きして暴れてしまったとしても、褒めるポイントは必ず見つかります。

褒めるポイントの例
  • 泣いちゃったけど、お口は開けられたね!すごい!
  • 椅子に座れたね、頑張ったね!
  • 最後までいられたね、えらかったね!

できなかったことではなくできたことに注目して具体的に褒めることで、子どもは「頑張ってよかった」「次もできるかも」という自信を持つことができます。

終わった直後のポジティブな言葉がけが、次回の受診へのハードルを大きく下げてくれます。

空腹時や眠い時間帯の予約は避ける

子どもの機嫌は、生理的なコンディションに大きく影響されます。

特に避けるべきなのが、お腹が空いている時間とお昼寝の時間(眠い時間)です。

子どもの活動パターンとリスクの関係を考慮し、予約時間を工夫しましょう。

おすすめの時間帯:午前中

子どもの機嫌が比較的良く、体力もあるため、スムーズに受診できる確率が高いです。

避けるべき時間帯:夕方(特に15時〜17時頃)

園や学校から帰宅した後のこの時間帯は、疲れが出やすく集中力が切れるため、グズりやすくなります。

どうしても夕方しか行けない場合は、少しお昼寝をさせてから行く、軽くおやつを食べて空腹を満たしてから行くなどの工夫をすることで、スムーズな受診につながります。

【年齢別】子どもの歯科検診で重視されるチェックポイント

子どもの口の中は成長とともに変化します。

0歳の赤ちゃんに行うケアと、永久歯が生え始める小学生に行うケアでは、見るべきポイントも優先順位も全く異なります。

ここでは、年齢ごとに合わせた検診のチェックポイントを解説します。

0歳〜2歳(乳歯列期)

この時期は、下の前歯が生え始めてから、奥歯が生え揃うまでの乳歯萌出期にあたります。

最大の目的は、虫歯の治療ではなく、虫歯にならない環境づくりと歯医者さんデビューです。

この年齢層で重視されるのは以下のポイントです。

感染の対策

虫歯菌は、1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月頃に最も感染しやすいと言われてきましたが、離乳食が始まる生後6ヶ月頃からリスクは始まります。

親から子への口移しを避けるといった指導に加え、菌が定着する前にプロのケアを受けることで、善玉菌優位の環境を作ります。

歯医者への場所慣れ

痛くなってから行くのではなく、何もない時から通うことで、歯科医院を怖い場所ではなく楽しい場所として認識させます。

フッ素の安全な使用

歯が生え始めたら、900〜1000ppmFの高濃度フッ素配合ジェルを米粒程度(1〜2mm)のごく少量使用し、歯質を強化します。

まずは親子で楽しく通うことを目標に、無理のない範囲で仕上げ磨きの習慣をつけていく時期です。

3歳〜5歳(乳歯完成期)

3歳頃には乳歯が生え揃い、噛み合わせが完成します。

お菓子を食べる量や回数も増えるため、虫歯のリスクが一気に高まる時期です。

特に、歯と歯の間の虫歯に注意が必要です。

この時期にフロスの習慣を定着させることが、虫歯を防ぐためにも重要になります。

6歳以降(生え変わり期)

6歳前後から永久歯への生え変わりが始まります。

生涯使う大人の歯を守るための、非常に重要なターニングポイントです。

特に6歳臼歯の管理と、自分磨きへの移行準備がテーマとなります。

小学生以降の検診で重視されるのは以下の3点です。

  • 6歳臼歯のシーラント
  • 歯肉炎のチェック
  • 1,450ppmFフッ素への切り替え*

*ガイドライン上は1,400〜1,500ppm推奨ですが、市販品の多くは1,450ppmと表記されています。

また、仕上げ磨きについては自分磨きへ完全に任せるのではなく、小学校を卒業する12歳頃までは親が点検を続けることが推奨されています。

子どもの歯科検診についてよくある質問

初めての歯科検診や、日々のケアの中で生まれる疑問は尽きないものです。

ここでは、多くの保護者の方が抱える不安や疑問に対し、回答をQ&A形式でまとめました。

歯医者で子どもが大暴れして泣き叫ぶのが心配です。迷惑でしょうか?

全く迷惑ではありません。

小児歯科医やスタッフは泣く子どもへの対応に慣れているプロですので、安心してお任せください。

むしろ、「泣いてしまってすみません」と親御さんが恐縮したり、子どもを叱ったりすることの方が、子どもの不安を煽ってしまいます。

フッ素塗布は何歳から始めるのが効果的ですか?

歯が生え始めたらすぐ始めるのが最も効果的です。

生えたての歯はフッ素を取り込みやすく、歯質を強化しやすい時期です。

日本小児歯科学会が発表した推奨基準では、低年齢から従来よりも高濃度のフッ素を使用することが推奨されています。

  • 0歳〜2歳
    900〜1000ppmFのジェルを米粒程度(1〜2mm)
  • 3歳〜5歳
    900〜1000ppmFのペーストをグリーンピース程度(5mm)

参考:日本小児歯科学会

仕上げ磨きは何歳まで続けるべきですか?

小学校を卒業する12歳程度まで行うのが推奨されています。

もう小学生だから一人でと思いがちですが、実はこの時期が最もケアが難しい時期でもあります。

毎日が難しくても、週末はパパ・ママがチェックするなど、点検の習慣をできるだけ長く続けることが、将来の虫歯ゼロにつながります。

乳歯はいずれ抜けるので、虫歯になっても放置して大丈夫ですか?

絶対に放置してはいけません。

乳歯の虫歯は、その下に控えている永久歯の質や歯並びに悪影響を及ぼしやすいです。

乳歯の根っこのすぐ下では、永久歯が育っています。

乳歯が重度の虫歯になり根元に膿がたまると、永久歯が変色したり、形成不全になったりするリスクがあります。

また、虫歯で乳歯を早期に失うと、両隣の歯が寄ってきて永久歯が生えるスペースがなくなり、歯並びガタガタの原因となります。

どうせ抜けると考えず、永久歯を守るためのバリアとして乳歯を大切にケアするようにしましょう。

保険証や医療証がない場合は全額自己負担ですか?

手元にない場合は一時的に10割負担となりますが、後日手続きをすれば差額は返金されます。

受診時に保険証・医療証を忘れた場合や申請中で手元にない場合は、一旦窓口で10割を支払い、後日領収書と保険証・医療証を持って医院の窓口や役所で手続きを行いましょう。

手続きには期限があるため、忘れてしまった場合は早めに確認しましょう

歯科検診で子どもの歯を守ろう

小児歯科医療は、痛みが出てから行くのではなく、痛くならないために通うことが重要です。

0歳からの早期受診や、口管強認定医院での毎月のフッ素塗布を活用することで、費用を抑えながら質の高い予防ケアを受けることが可能です。

お子さんの将来のために、まずは近くの小児歯科専門医や口管強認定のある歯科医院を探してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次