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親知らずなど抜歯後の血餅が取れそう!取れた時の対処法やいつまであるのかを解説

親知らずなど抜歯後の血餅が取れそう!取れた時の対処法やいつまであるのかを解説

「抜歯後にできた血餅(血の塊)が取れそうだけど大丈夫かな?」「傷口は順調に回復しているのかな…」

抜歯後の傷を見て、このような不安を感じる人がいるかもしれません。

抜歯後にできる血の塊やかさぶたは、血餅(けっぺい)と呼ばれており、傷口を保護するための重要な役割を担っています。血餅が不適切に剥がれてしまった場合、傷口の回復が遅れるほか、激しい痛みを伴うトラブルにつながるリスクもあります。

この記事では、血餅の重要性や正常な経過の目安を解説したうえで、血餅を守るためのポイントを紹介します。

ドライソケットについても触れていますので、参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 抜歯後の血餅の役割と正常な経過について
  • 血餅が取れそう、または取れてしまった時の正しい対処法
  • 痛みが強くなる「ドライソケット」の原因と見分け方
  • 抜歯後の血餅を守るためのセルフケアとNG行動
目次

親知らずなど 抜歯後にできる血餅(けっぺい)とは?

親知らずなど 抜歯後にできる血餅(けっぺい)とは?

血餅(けっぺい):
出血を止めるために、血液中の血小板やフィブリンといった成分が集まって固まったゼリー状の塊を指します。 怪我をした際のかさぶたのように傷口を塞ぐ正常な役割を持つ一方で、血管の内部で形成されると血流を妨げる要因になることもあります。

血餅とは、口内にできる「かさぶた」のようなものです。

剥き出しになった箇所をふさぎつつ、抜歯による出血を抑え、修復に向かっていきます。

血餅の主な役割は、以下の通りです。

血餅の主な役割
  • 骨や神経の保護
  • 治癒の促進
  • 止血など(感染の防止)

血餅には、傷口の回復を促すほか、露出した骨や組織を細菌などから守る重要な役割があります。

抜歯後の傷をリスクから守り、円滑に修復するためには、血餅の存在が非常に重要です。

血餅の赤黒い血の塊・白いぶよぶよは正常なサイン

血餅の赤黒い血の塊・白いぶよぶよは正常なサイン

「抜歯後に赤黒い血の塊が見える」「血餅が白っぽく変色してきた」

これらの反応は、傷口が正常に回復している可能性が高いサインです。

一般的に、抜歯直後の血餅は赤黒い色をしており、回復とともに表面が白っぽく変色していきます。
その後は、歯肉が徐々に形成され、内部の骨や組織もあわせて回復していきます。

血餅の一般的な見た目の変化を、下記の表で確認してみましょう。

時期見た目の特徴
抜歯直後濃い赤色や黒っぽいゼリー状の塊ができる
3〜5日後表面が半透明になり、白っぽいぶよぶよした塊に変化する
7〜10日後血餅が徐々に歯肉に置き換わり、傷口がふさがっていきます。

なお、回復のスピードや変化の具合は、人によって異なる場合があります。

何かしらの異変や不安な症状がある場合は、歯科医院に相談するようにしましょう。

抜歯後の血餅が取れそう?取れた場合の受診の判断基準

抜歯後の血餅が取れそう?取れた場合の受診の判断基準

抜歯後にできた血餅が取れそうな場合や、取れてしまった際にどのように対処してよいかわからず、不安に感じる人がいるかもしれません。

血餅を適切に扱うためにも、状況に合わせた対処法を理解しておくことが重要です。

血餅が取れそうな際、または取れてしまった場合の対応について確認してみましょう。

状況具体的な状態・症状対応・注意点
血餅が取れそうな時・表面が浮いてきた感じがする
・舌で触れるとわずかに動くような違和感がある
・舌で頻繁に触れない
・無理に剥がさない
血餅が自然に剥がれた場合(抜歯から1週間〜10日後)・痛みや出血がほとんどない・治癒が順調に進んでいる可能性が高い
血餅が剥がれた後に痛み・出血が強い場合・強い痛みがある
・再び出血が始まる
・血餅が何らかのトラブルで剥がれた可能性
抜歯当日〜翌日に血餅が取れた場合・血餅が固まる前に剥がれた・ドライソケット発症のリスクあり

血餅が取れそうな時の状態

舌などで軽く触れた際に、以下のような感覚がある場合は、血餅が安定していない可能性があるため注意が必要です。

血餅が安定していない可能性のある症状
  • 表面が浮いてきた感じがする
  • 舌が触れた際にわずかに動くような違和感がある

このような感覚がある場合は、頻繁に舌で触ったり、無理に剥がしたりしないように注意しましょう。

誤って血餅を剥がしてしまうと、治癒が遅れるだけではなく、あとで紹介するドライソケットを引き起こす原因になります。

ドライソケット:
抜歯した後の穴を保護する血餅が、何らかの理由で失われてしまう状態を指します。
骨が直接露出してしまうため、抜歯から数日経ってから強い痛みを感じたり、特有のにおいが生じたりすることがあるといわれています。

血餅が自然に剥がれた場合は痛みや出血が少ない

多くの場合、抜歯から1週間〜10日ほど経過すると、血餅は徐々に歯肉に置き換わり、傷口が安定してきます

この際、痛みや出血がほとんどない場合は、治癒が順調に進んでいる可能性が高いです。

一方で、以下のような場合は、適宜治療が必要になる可能性があります。

治療の可能性がある場合
  • 強い痛みが伴う場合
  • 剥がれた後、再び出血が始まった場合

とくに、痛みや出血などの症状が強い場合は、何かしらのトラブルによって血餅が剥がれてしまったサインかもしれません。

このような場合は、早めの歯科受診をおすすめします。

血餅が早すぎる時期に取れた・抜歯当日に取れた場合のリスク

抜歯当日や翌日など、血餅が十分に固まっていない段階で剥がれてしまった場合、次項で紹介する”ドライソケット”を発症するリスクがあります。

とくに、次のような症状がある場合には注意が必要です。

ドライソケットの可能性
  • 抜歯後、数日ほど経過してから再び強い痛みが現れた
  • 抜歯窩(ばっしか)や口内から異臭を感じ始めた
  • 抜歯窩が陥没している、または骨が見える

抜歯窩(ばっしか):
抜歯後にぽっかり空いた穴を「抜歯窩(ばっしか)」と呼びます。ここに血液がたまり、ゼリー状に固まったものが血餅です。抜歯窩をより早く修復するために、血餅が欠かせません。

これらの症状が現れた場合は、ドライソケットの可能性が高くなります。

自己判断で放置せず、早めに歯科医院に相談しましょう。

抜歯後に血餅が取れるのはドライソケットの可能性が高い!正常な状態との見分け方

抜歯後に血餅が取れるのはドライソケットの可能性が高い!正常な状態との見分け方

血餅が取れてから痛みがひどくなったと感じる場合は、ドライソケットを発症している可能性があります。

ドライソケットを適切に対処するためには、正常な状態との違いを理解しておくことが重要です。

ここでは、ドライソケットの特徴と歯科受診が必要な目安を解説します。

ドライソケットとは?発症時期と頻度

ドライソケットは、抜歯後に血餅が形成されない、または不適切に剥がれてしまった際に起こります。

ドライソケットの発症率は、一般的な抜歯で2〜4%程度といわれており、下顎の親知らずではさらに発生率が高くなる傾向があります。

ドライソケットの主な特徴は、以下の通りです。

ドライソケットの特徴
  • 脈動性のズキズキとした強い痛みがある
  • 抜歯窩が陥没している、または骨が見える
  • 抜歯窩から膿の味がする、または嫌な臭いがする

ドライソケットは抜歯後2〜5日程度で発症するケースが多く、一度引いた痛みが再度現れるのが特徴です。

ドライソケットの症状と正常な痛みの違い

ドライソケットと抜歯過程における正常な痛みには、いくつか異なる点があります。

早期にトラブルに気づき、適切に対処するためには、これらの違いを理解しておくことが大切です。

ドライソケットと正常な経過の違いを、下記の表で比較してみましょう。

項目ドライソケットの特徴正常な経過
痛みの強さ強い痛み。市販の鎮痛剤が十分に効かないケースもある鎮痛剤で和らぐ程度の痛みがある
痛みの種類脈動性のズキズキとした痛みがあるジンジンとした痛み。一般的な傷にあるような痛みがある
痛みの期間2〜4週間ほど続く場合がある3〜7日程度で徐々に軽減する
発症時期抜歯後2〜5日後に始まるケースが多い主に抜歯直後から始まる
その他の症状抜歯窩が陥没している、または骨のようなものが見える。異臭がする腫れ、わずかな出血がある

歯科医院の受診目安

一般的に、抜歯後の痛みが徐々に軽快する場合は、正常に治癒している可能性が高いでしょう。

一方で、以下の症状が見られる場合は注意が必要です。

歯科医院の受診目安
  • 抜歯後の痛みのほか、発熱の症状がある
  • 抜歯窩から膿が出ている、または異臭がする
  • 抜歯後3~5日程度してから痛みが強くなってきた

これらの症状がある場合は、ドライソケット感染症のサインかもしれません。

そのまま放置すると症状が悪化したり、治癒が遅れたりする可能性があるため、注意が必要です。

少しでも不安を感じた際は、早めに歯科医師に相談するようにしましょう。

ドライソケットの治療の流れ

ドライソケットを発症した場合は、症状にあわせて適宜治療が必要になります。

ドライソケットの主な治療方法は、以下の通りです。

ドライソケットの主な治療法
  • 傷口の洗浄と薬の充填
  • 抗生剤や鎮痛剤の服用
  • 軟膏の塗布
  • 抜歯窩の再掻把(さいそうは)
  • コラーゲン製剤などの使用

再掻把(さいそうは):
主に口の中の治療後、傷口や歯周ポケット(歯と歯茎の溝)の治癒が順調でない場合に、その内部を再度清掃するために行われる処置のことを指す場合があります。
治癒を妨げている可能性のある細菌や不良な組織を取り除く目的で検討される処置の一つとされています。

主に、ドライソケットの治療では、傷口を洗浄し清潔に保つための施術が行われます。あわせて、鎮痛剤や抗生剤などを処方されるケースが多いでしょう。

出血不足などの理由から血餅の生成が困難な場合は、意図的に抜歯窩内を傷つけて再出血を促すこともあります。

抜歯後の血餅を守るセルフケアとNG行動

抜歯後の血餅を守るセルフケアとNG行動

抜歯後の傷をさまざまなリスクから守り、順調に回復させるためには、血餅を剥がさないようにすることが重要です。

ここでは、血餅を守るためのポイントと、避けるべき生活習慣について解説します。

血餅を守るために控えるべき行動

日々の生活習慣のなかには、せっかくできた血餅が取れてしまう行動があります。

血餅がまだ安定していない時期に避けたい行動を以下にまとめました。

血餅をはがさない為に避けたい行動
  • 強いうがい
  • 硬い食べ物
  • 喫煙や飲酒
  • ストローの使用
  • 激しい運動や長風呂
  • 指や舌で傷口を触る

普段なにげなく行っている行動も、不安定な傷口や血餅にとっては負荷になります。血餅が安定するまでは、これらの行動を控えるようにしましょう。

とくに、抜歯当日はできる限りうがいを避け、咀嚼回数を抑えられる食べ物を選ぶのがおすすめです。

大量・長時間の出血や痛みが続く場合

抜歯直後の傷口は、不安定で出血しやすい状態になっています。

出血が止まらない場合は、清潔なガーゼなどを傷口に当て、20〜30分ほどしっかりと噛んで止血しましょう。

なお、抜歯から数日して再び出血が始まったり、痛みが強くなったりした場合は、ドライソケットや感染症の可能性が考えられます。

また、止血を行ってもなかなか止まらない、出血の量が多いなどの症状がある場合も、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

親知らずなど抜歯後の血餅に関するよくある質問

抜歯後の傷口や血餅の状態、ドライソケットのリスクなどに不安を感じる人は少なくありません。

ここでは、抜歯後の経過に関してよくある不安や疑問にお答えしていきます。

血餅が取れそうで怖いけど触っていい?

血餅が取れそうな状態では、どうしても気になって触りたくなってしまうかもしれませんが、なるべく触らないようにしましょう。

舌や指で触る行為は、血餅を剥がしてしまう行動の代表例です。

正常な過程にある血餅は、時間の経過とともに自然に治癒(歯肉に置き換わ)っていくため、我慢して回復を待ちましょう。

どうしても、取れそうで怖い場合や「取れたかも…」と不安を感じる場合は、電話などで歯科医師の指示を仰ぐのもよいかもしれません。

血餅が取れた後の食事や歯磨きはどうする?

抜歯からある程度の期間が経過し、傷口が安定し、血餅が歯肉に置き換わってきた(治癒した)場合は、徐々に普段の食事メニューに戻してよいでしょう。その場合も、なるべく患部とは逆側の歯で咀嚼を行います。

一方で、血餅が不完全な状態で取れてしまった場合は、おかゆやスープ、ヨーグルトなど、柔らかい食事を取るようにしましょう。

歯磨きを行う際は、抜歯窩に直接歯ブラシを当てないようにし、優しく磨いていきます。また、ゆすぐ際は、水を口に含んで顔を傾けるようにして行いましょう。

親知らずなど抜歯後の痛みが続く場合は?

通常、抜歯後の痛みは、麻酔が切れてから24〜48時間をピークに徐々に軽快していきます。

その後は、1週間〜10日程度でほとんど痛みはなくなるでしょう。

2週間経過しても痛みが続いたり、だんだん痛みが強くなったりする場合は、ドライソケットや感染症などの可能性があります。痛みが長期化する場合は、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

抜歯後の血餅は順調な治癒が一番

抜歯後の血餅は順調な治癒が一番!不安な場合は歯科医院を再受診しよう

この記事では、抜歯後にできる血餅の重要性や、正常な場合の経過目安を解説しました。

血餅は、抜歯後の傷口をさまざまなリスクから保護する重要な役割を担っています。

回復の過程で白っぽく変色する場合がありますが、基本的には問題ありません。

一方で、白くなった抜歯窩から異臭がする場合や、痛みを伴う場合は注意が必要です。これらの症状は、ドライソケットや感染症のサインかもしれません。

血餅の状態や治癒の経過に違和感を感じた場合や、その他に不安な症状がある場合は、歯科医院に相談してみましょう。

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