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前歯だけのマウスピース矯正|費用・期間・デメリット、ワイヤー矯正との違いも比較

マウスピース矯正に興味があっても、治したいのは「前歯だけ」という人多いのではないでしょうか。

とはいえ、矯正治療を受けたことがないと「本当に効果があるのか」「治療期間はどの程度か」など、疑問や不安を抱える人もいるかもしれません。

本記事では、マウスピース矯正は前歯だけでも可能なのかをはじめ、前歯のみを対象とした場合の費用や治療期間についても解説します。

この記事でわかること
  • 前歯だけにマウスピース矯正ができる症例
  • 前歯だけのマウスピース矯正にかかる期間と費用相場
  • 前歯だけのマウスピースのメリットとデメリット
目次

マウスピース矯正は前歯だけでもできる?

マウスピース矯正は前歯だけでもできる?

マウスピース矯正は、前歯だけの矯正にも対応可能です。「上の前歯だけ矯正したい」「下の前歯だけ気になる」といった部分的な要望にも応えられます。

前歯だけの矯正であっても、治療中は歯列全体を覆うマウスピースを使用します。複数の形状のマウスピースを作成し、約2週間ごとに交換しながら少しずつ歯を動かしていく仕組みです。

なお、ここでいう「前歯」とは中央の歯から左右それぞれ3番目までの歯を指します。

前歯だけのマウスピース矯正治せる症例・治せない症例

マウスピース矯正では、治せる症例と治せない症例があります。基本的に、マウスピース矯正で治せる症例は歯の移動量が少ないものに限られます。

以下に、「治せる症例」と「治せない症例」をまとめました。

前歯のマウスピース矯正で治せる症例
  • 軽度のすきっ歯
    歯と歯の間隔が通常よりも広い状態のすきっ歯は、症状が軽度であれば、マウスピース矯正で改善が期待できます。
  • 軽度の出っ歯:
    前歯が傾いていることで唇が閉じにくくなる出っ歯も、軽度の場合はマウスピース矯正で対応可能です。
  • 軽度のデコボコ:
    歯がきれいに並ぶだけのスペースがないために、歯並びがデコボコになっている状態を叢生(そうせい)といいます。軽度のデコボコ具合であれば、マウスピース矯正で対応できることがあります。
  • 矯正治療後の軽度の後戻り:
    矯正治療後の歯は、もとの位置に戻る傾向があります。移動した距離が短い場合、マウスピース矯正で改善が見込めます。
前歯のマウスピース矯正で治せない症例
  • 噛み合わせに問題がある:
    前歯だけのマウスピース矯正は、いわゆる部分矯正となるため、噛み合わせに問題がある症例には対応できません。
  • 抜歯が必要な矯正治療:
    歯を動かすスペースがないケースでは、抜歯が伴います。
    抜歯した場合、歯の移動量は多くなることから、前歯だけのマウスピース矯正では改善できないと考えられます。
  • 歯周病になっている:
    歯周病になっていても、矯正治療は可能といわれています。
    しかし、矯正治療を行う上では歯茎をよい状態にすることが重要なため、歯周病の治療を先に済ませるのが一般的です。

「治せる症例」に共通するのは、主に見た目の改善を目的とした歯の移動量が少ないケースであるという点です。

一方で、噛み合わせの根本的な問題や歯を大きく動かす必要があるようなケースは、マウスピース矯正での対応が困難とされています。

Point

ワイヤー矯正は歯の移動量や方向を細かくコントロールできるため、重度の叢生(歯のデコボコ)や骨格性の不正咬合など、幅広い症例に対応可能です。症状の程度や治療目標によって、最適な矯正方法を歯科医師と相談しながら選ぶことが重要です。

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前歯だけのマウスピース矯正にかかる費用・期間

前歯だけのマウスピース矯正にかかる費用・期間

前歯だけのマウスピース矯正では、値段10万~40万円程度、期間は半年~1年程度が一般的です。

自分に合う治療法かどうかを正しく判断するためにも、それぞれの詳細を見ていきましょう。

【相場】前歯だけなら安い

マウスピースの矯正箇所値段
前歯だけ10万~40万円程度
全体矯正60万~100万円程度

前歯だけのマウスピース矯正にかかる費用は、マウスピースのブランドや使用する枚数などによって変わりますが、一般的には10万~40万円程度とされています。

全体矯正に比べると安価ではありますが、マウスピース矯正は基本的に保険適用外になるため、歯科医院によって価格設定が異なります。

審美目的(見た目の改善)で行ったマウスピース矯正では、医療費控除が受けられない点にも注意しましょう。

【期間・頻度】前歯だけなら半年〜1年程度

マウスピースの矯正箇所期間
前歯だけ半年~1年程度
全体矯正1年~3年程度

前歯だけのマウスピース矯正にかかる期間は、歯並びの状態によっても変わりますが、一般的には半年~1年程度とされています。

全体矯正が1~3年程度かかることを考えると、前歯だけであれば、比較的短期間で治療が完了するといえるでしょう。矯正期間中は1〜3か月に1回ほど通院し、マウスピースの適合具合や口腔内の健康状態のチェック、新しいマウスピースの受け取りなどを行います。

そして、マウスピース矯正に限らず、すべての矯正治療において重要になるのが、治療後に「リテーナー」を装着することです。

リテーナー:
矯正治療できれいに並んだ歯並びが、元の位置に戻ってしまう「後戻り」を防ぐために使用される装置のことです。
取り外し可能なマウスピースタイプのものや、歯の裏側にワイヤーを直接固定するタイプなどがあり、歯並びを安定させる役割を持つとされています。

一般的に、リテーナーは2年以上の装着が推奨されています。装着を怠るとせっかく整えた歯並びが崩れてしまう可能性があるため、マウスピースでの矯正期間が終わってた後も、継続して後戻りのケアが必要であることは知っておきましょう。

前歯だけをマウスピース矯正するメリット

前歯だけをマウスピース矯正するメリット

前歯だけを対象としたマウスピース矯正には、次のようなメリットがあります。

メリット
  • ①比較的安く短期間で治療できる
  • ②食事や歯磨きがしやすい
  • ③手入れが簡単にできる
  • ④目立たない・金属アレルギーの心配がない

比較的安く短期間で治療できる

前歯だけを整えるマウスピース矯正は、全体矯正に比べて対象範囲が狭いため、費用を抑えられます。

使用するマウスピースのブランドや作成する枚数などによって異なりますが、全体矯正の半額以下で済むこともあるでしょう。

また、矯正する範囲が狭いことは治療期間にも反映されています。全体矯正が年単位になるのに対して、前歯だけの治療であれば早ければ半年程度で完了します。

このように、前歯のみを対象としたマウスピース矯正は、費用と期間の両面で取り組みやすく、矯正治療を始めたい人にとって手軽な選択肢といえるでしょう。

食事や歯磨きがしやすい

日常生活への負担が少ないことも、前歯のみを対象としたマウスピース矯正のメリットです。マウスピースは取り外しが可能なため、食事の際には外して普段どおりに食べることができ、食後も従来と同じように歯磨きが行えます。

一方、ワイヤー矯正は装置を自分で取り外せないため、硬い食べ物や挟まりやすい食べ物を避ける必要があります。矯正装置が歯磨きの妨げになり、虫歯や歯周病のリスクが高まることも注意点といえるでしょう。

その点、マウスピース矯正であれば、食事や歯磨きのストレスを感じにくく、快適に矯正治療を続けられます。

手入れが簡単にできる

マウスピース矯正のケア方法は、水道水を使って歯ブラシや指で洗い流すといったシンプルなものです。

さらに、専用の洗浄剤を利用すれば、歯ブラシでは落としにくい汚れも除去できます。洗浄後はしっかり乾燥させ、破損を防ぐために専用ケースに収納しましょう。

マウスピースの管理には多少の手間はかかりますが、日常のルーティーンに取り入れやすいため、忙しい人でも負担を感じずに続けられます。

目立たない・金属アレルギーの心配がない

マウスピース矯正で使用するマウスピースは透明の素材でできているため、装着していてもほとんど目立ちません。そのため、接客業や営業職の方など、人前に出る機会が多い人にもおすすめです。

また、ワイヤー矯正のような金属部品がないことも、マウスピース矯正のメリットです。金属アレルギーがある場合でも、マウスピース矯正なら治療が可能になります。

なお、ワイヤー矯正の中には、金属を使用していない種類もありますが、費用がやや高くなる傾向があります。

前歯だけのマウスピース矯正のデメリット

前歯だけのマウスピース矯正のデメリット

矯正治療を開始してから「やっぱり止めておけばよかった…」とならないように、ここで前歯だけのマウスピース矯正の4つのデメリットも把握しておきましょう。

デメリット
  • ①歯を少し削ることがある
  • ②理想の仕上がりにならない可能性もある
  • ③1日20時間以上の装着が必要
  • ④後戻りのリスクがある

歯を少し削ることがある

マウスピース矯正を行うときに歯を動かすためのスペースが足りなければ、専用の器具で歯をわずかに削ることがあります。これをディスキングといい、削るのは1か所につき最大0.5mm程度です。

矯正治療を進める上で必要な処置とはいえ、健康な歯を削ることになるため、デメリットに感じる人も少なくありません。

なお、ディスキングによって知覚過敏や虫歯を心配する方もいますが、そうしたリスクはほとんどないとされています。

ディスキング:
椎間板に細い管などを挿入して、その内部の圧力を下げることで症状の緩和を目指す治療法の一つを指します。
この治療法には、レーザーや高周波を用いるものや、薬剤を注入するものなどいくつかの種類があり、身体への負担が少ない低侵襲手術に分類されることがあります。

理想の仕上がりにならない可能性もある

前歯だけの症例も含め、マウスピース矯正では精密な歯の移動は難しいとされており、必ずしもイメージ通りの仕上がりになるとは限りません。

そのため、美意識が高い人やこだわりの強い人には、マウスピース矯正は適さない場合があります。

理想とする前歯のイメージが明確にある場合は、本当にマウスピース矯正が最適なのか、治療を始める前に歯科医師と相談しておきましょう。

Point

マウスピース矯正は装置の特性上、細かな歯の角度調整や大きな移動には限界があり、仕上がりが理想と異なる場合もあります。その場合は、ワイヤー矯正への移行や追加アライナー(再作成)による再調整が検討されます。治療前に希望する歯並びのイメージを歯科医師と共有し、必要に応じて補正プランも確認しておくことが大切です。

1日20時間以上の装着が必要

マウスピース矯正で十分な結果を得るためには、1日20時間以上の装着が必要といわれています。

指定された装着時間を守れなければ、当初の計画通りに進まず、理想とする結果が得られなくなる可能性があります。

1日20時間以上となると、食事の時間以外はほぼ装着する必要があるため、高い自己管理能力が求められます。

とはいえ、一般的には装着開始から数日~1・2週間程度で慣れるものだとされています。

後戻りのリスクがある

矯正治療後の歯がもとの位置に戻ろうとする現象を「後戻り」と呼びます。

矯正治療後に何もしなければ後戻りが進んでしまい、マウスピース矯正での治療効果が失われてしまう可能性があります。

そのため、矯正治療後には「リテーナー(保定装置)」を用いて、歯の位置を安定させる期間が必要です。一般的に、リテーナーは2年以上の装着が推奨されています。

装着を怠ったり忘れたりすると、後戻りのリスクが高まるため、必ず指示通りに使用しましょう。

前歯だけのマウスピース矯正に関するよくある質問

ここでは、前歯だけのマウスピース矯正に関するよくある質問をまとめました。

前歯1本だけでもマウスピース矯正はできますか?

マウスピース矯正は部分矯正にも対応できるため、前歯1本だけでも矯正可能です。ただし、対象が前歯1本のみでも歯列全体を覆うマウスピースを使用します。

また、矯正治療の対応が難しいケースとして、噛み合わせに問題がある場合や、抜歯が必要と判断される場合などが挙げられます。

マウスピース矯正の適応症例は歯の移動量が少ないものに限られるため、すべての人に対応できる方法ではないことも覚えておきましょう。

前歯だけならマウスピースとワイヤー矯正どっちがいい?

それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概にどちらがよいとは言い切れません。

例えば、マウスピース矯正は目立たないことがメリットに挙げられますが、適応症例が限られるといったデメリットも持ち合わせています。

一方で、ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べて矯正装置が目立ちやすいものの、幅広い症例に対応できます。

どちらを選ぶかは、矯正治療で優先したいこと(費用や期間)や生活スタイルなどによって変わるため、歯科医師とよく相談した上で決めることが大切です。

前歯だけのマウスピースで歯ぎしりは治せる?

残念ながら、マウスピースで歯ぎしりを根本的に治すことはできません。マウスピースはあくまでも「対症療法」であり、根本的な原因を解決する治療法ではないためです。

また、歯ぎしりがあるからといって、矯正用のマウスピースを使用するのは避けるべきです。歯ぎしり用のマウスピースは厚みがあり、衝撃を吸収するように設計されている一方で、矯正用は薄く作られており、睡眠中に壊れてしまう可能性があります。

歯ぎしりを改善したい人は、睡眠中に装着するマウスピースの作成も含めて、歯科医師に相談してみることをおすすめします。

前歯だけのマウスピース矯正はメリットが多い!まずはクリニックに相談しよう

前歯だけのマウスピース矯正はメリットが多い!まずはクリニックに相談しよう

今回は、マウスピース矯正が前歯だけでも可能かどうか、またその費用や治療期間について解説しました。

前歯のみを整えるマウスピース矯正は全体矯正に比べて費用を抑えられ、早ければ半年程度で治療が完了するなど、多くのメリットがあります。

ただし、すべての症例に対応できるわけではないため、まずは歯科医師の診察を受けることが大切です。この機会に相談するなどして、理想の前歯を手に入れましょう。

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